日本での書道クラスについて(パート2)

Posted by on Ene 25, 2017 in Blog | No Comments

    疋田先生とのクラスは数日続きました。毎日、明るい日の光りが利用できる午前中に行われ、フレッシュなエネルギーも有効に使うことができました。先生は、書道の色々な書体をざっと一通り見れるよう、毎日新しい課題を用意してくれていました。

初日は色々な書風の楷書体を学び、そしてクラス二日目は隷書体。その起源は楷書体同様、中国で、紀元前475年~221年頃と考えられています。主に役所の書記官が公式文書などをより早く、分かりやすく簡略化して書き写すために生まれたと言われています。そして隷書体は、徐々にそれまで使用されていた篆書体を脅かすことになり、後に正式に公文書で採用され、文字の単純、簡素化に貢献することになります。

クラスでは、疋田先生が持っている様々な本から、昔書かれたの隷書体をコピーしてもらい、その点画、文字の均整やバランス、そして隷書体を書くための筆遣いを新しく教えてもらいました。それは前日学んだ、楷書体の動きとは全く違うものでした。

クラスの合間の休憩では先生の奥様、ひろこさんがいつも手作りの朝ごはんを用意してくれていました。ひろこさんは私たちが毎日違う味の日本食が味わえるよう、見た目も美しく心を込めて作ってくれ、味も最高でした。しかもお茶はもちろん、コーヒーや数種のジュースも用意されており、私たちはまた元気いっぱいに後半のクラスを受けることができました。

その休憩時間中に疋田先生は私たち全員に、たくさんの書道用具をプレゼントしてくれました。それはマドリッドへ帰ってからも、ここで学んだことを引き続き勉強していってほしいという先生の願いからでした。先生はこの研修旅行に参加できなかった生徒たちのことも忘れず、彼らにも、と十分な用具を用意してくれていました。その寛大さは底知れません。

私たちは、またその休憩時間を利用して、色々な質問をさせてもらいました。クラスでの課題から先生の他のクラスや生徒さんについて、また先生が書道をするきっかけに至るまで。先生が書道、水墨画をするようになったのは、水墨画家である先生のおじい様の影響があったからだそうです。おじい様の話しをする時の先生の表情から、おじい様に対する計り知れない感謝の気持ちが伝わってきました。また先生は、師である殿村藍田氏の作品もたくさん見せてくれました。殿村藍田氏はその人生を書道と墨絵に捧げた人物です。掛け軸、巻物、色紙や絹に書かれた作品などを通して、藍田氏の才能や独自のスタイルを発見することができました。それらは、古典作品の臨書から独創的な作品に至るまであり、その創造性や色彩はとても斬新なものでした。

今日もすばらしい日でした。明日はどんな日になるのでしょう。

 

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